加藤文太郎と六甲山。

加藤文太郎
大正から昭和初期に活躍した、日本を代表する登山家。
単独行のスタイルで、「孤高の人」と言う小説のモデルにもなった人。
神戸の会社に勤めながら山を登り、六甲全山縦走をした事でも有名です。

その加藤文太郎の遺品や文献を展示する催しが、六甲山でひらかれています。
山を登っている関西在住としては、是非見ておきたい。
六甲ならバイクでも行けますが、これに行くのに自分で登らない手は無い。
目的地は自然保護センターと決まっているので、何処から登るか?
どうせなら今まで登ってないルートと言う事で、
六甲の北西の炭ヶ谷から登る事に。

電車を乗り継いで、谷上駅へ。
コンビニで買出しを済ませ、AM8:30登頂開始。
・・・登山口が分からない。
地図やGPSで見るも、どう見ても登山口が無くなってる。
台風の影響かな?
それでも無理やり入って行き、ようやく道標を発見。



ここまで出ると、後はしっかりとした道。





まぁ六甲のしては、踏み後が薄いですが。



石楠花山到着。かなり分かり難いピークで展望は無し。





少し行った所に立派な展望台があり、そこからの眺めは良い。
ここでコーヒータイム。
それにしても、ここまで誰とも会わない。
ここから一旦黄蓮谷を下ります。



これ何だ~?
正解は鉄塔を真下から見た所。
黄蓮谷から徳川道へ。ここでようやく登山者を見掛けました。
徳川道を杣谷峠へ向います。



途中で新穂高と言う標識を見掛けたので、行って見る事に。
ところが、これが大変でした。
本来の登山道では無い上に、踏み後がかなり薄いし急登。
おまけに地図に載ってない踏み後も多く、更に途中で踏み後が無くなる。
GPSで確認しながら、何度も行っては戻りを繰り返し、ようやく新穂高に到着。



苦労したのに展望無いし・・・。



近くのシェール槍は展望良いのになぁ。
結局新穂高往復で1時間以上費やしました。
杣谷峠から西六甲ドライブウェイに出て、ようやく自然保護センターに到着。



曇ってるけど、景色は良い。
文太郎展はそれ程混んでないようだし、まずは昼食。





カレーメシにサラダパスタを入れた物。美味し。
コーヒーも堪能し、さて文太郎展に・・・・と思ったら、
ウギャッ!目の前で100人規模の団体さんが入場して行く!
恐る恐る入ってみるも、身動きが取れない。



一旦出て暫くして入ってみるも、展示物に近づく事も困難。
更に暫く待って、団体さんが出てようやく見学出来ました。







僅かな展示物ながらも、見入ってしまいました。
結局30分ほどロスしたので、急ぎ下山して行きます。
ルートは歩いた事の無い天狗岩南尾根。



天狗岩からは神戸の絶景が拝めました。





登山口近くで、何かの罠を発見。
イノシシかなぁ?
下山ルートも誰とも会わず1時間程で下山し、バスと電車を乗り継いで帰宅。

加藤文太郎展は小規模ながらも、行ってよかったです。
それにしても、軽く登ってから見るつもりだったのに、
結局7時間の山行になっちゃった。
ま、静かにのんびり登れたので良かったです。
低山はこれからが楽しい季節です。