山登り・武奈ヶ岳。

土曜日、念願だった滋賀県比良山系の武奈ヶ岳に登って来ました。
武奈ヶ岳はある程度経験を積んだら、絶対に登りたいと思っていて、
先週計画していたのですが、積雪により延期していました。
比良山系は私が今までハイキング感覚で登っていた山とは違い、
きちんとした計画と装備と経験が必要な、中級レベルの山です。
とは言っても、数年前までリフト等があり、
その頃は山頂まではハイキングコースだったんですけどね。

AM6:00出発。
JRで武奈ヶ岳の最寄の比良駅まで行きます。
ここから登山口のイン谷口までバスで行きますが、
朝2本と夕方2本しかありません。
その為、今回の山登りは時間との勝負になります。
バスを待つ間に、比良駅にある登山ポストに登山届けを出しておきます。
これはルートや時間、持ち物などを書いて提出し、
いざ遭難した時には、円滑に救助に行けるようにする物です。
また、数日前に山岳保険にも加入しておきました。



今回のルートは、地図の右下のイン谷口からスタートし、
大山口~青ガレ~金糞峠~中峠~ワサビ峠を経由して、
武奈ヶ岳山頂に向かうルート。
そこからは、コースタイム通りに進んでいれば、
八雲ヶ原~北比良峠~大山口~イン谷口と戻りますが、
コースタイムが遅れていて下山が遅くなりそうなら、
反対側の御殿山経由で坊村に降りてバスで帰宅します。
ちなみに、坊村のバスも2本しかありません。



AM8:40、紅葉真っ盛りのイン谷口からスタート。
暫くは砂利道を登り、所々急登も。



大山口に到着。
ここまでは先日購入したゴアテックスのジャケットを着ていましたが、
暑くなって来たので脱ぎました。



暫く歩いて、青ガレ到着。
これが噂の青ガレですか。かなりのガレ場ですね。
ここでは途中で停まるのは危険なので、息を整えたら一気に登ります。
ちなみに登るルートは赤いペンキで描かれています。
青ガレを登って更に暫く登ったら、金糞峠に到着。



ここからは少し琵琶湖が見えました。
少し休みますが、時間に追われているので早々に出発。
金糞峠から中峠までの道は、沢伝いのルート。





橋があるのは一箇所で、それ以外はルートを探しながら何度も沢を渡ります。
この辺りは道迷いに注意ですね。
急登を登ったら中峠に到着。



ここからは、楽なのはコヤマノ岳を経由して尾根伝いに武奈ヶ岳に行くルート。
ですが、私には最初に見ておきたい風景があるので、
一旦沢に降りてワサビ峠に向かいます。
ワサビ峠に到着したら、後は尾根伝いの道。



そして、私が最初に武奈ヶ岳に来る時に見ておきたかった風景がこちら。



山頂に登るに従って低い木しかなくなり、山頂までは開けた絶景の尾根道。
私はこの風景が見たくて山に登ってるようなものです。



季節的に枯れて寒々しいですが、新緑の時期なら青々としてるでしょう。
ここから少し登り、武奈ヶ岳山頂に到着。



回りを見渡すと、360度の絶景。
日本海から琵琶湖・伊吹山やその奥の山々、滋賀京都の山々が見えています。







これは今までに登った山と比べても、ダントツ一番の絶景ですね。



ここで昼食にします。
それにしても武奈ヶ岳の山頂は人がワンサカいます。
自分の場所を確保するのに一苦労。
山頂ではさすがに風が冷たかったので、ゴアテックス上着を着ました。

昼食を食べたら出発。
ここまででコースタイムと比べて35分早いので、
予定通り八雲ヶ原経由でイン谷口に降りる事にしました。
イブルキのコバを経由して、八雲ヶ原に到着。



ここはロープウェイ等があった頃の名残ですかね。
ここから比良スキー場跡やロッジ跡を経由するつもりでしたが、
道が分からずそのまま北比良峠に到着。



ここも随分綺麗に整備された公園と言った感じ。
ここまででコースタイムから50分の貯金が出来ました。
後は真っ直ぐ降るだけなので、少し長めに休憩します。



ここからの琵琶湖は中々の絶景でした。
ここから大山口までの降りは、結構整備された道でした。
私は以前膝を痛めた事もあり、
降りはトレッキングポールを使ってゆっくり降ります。
その為、降りではコースタイムよりも少し遅くなります。



大山口まで降りたら、後は軽く降りながらイン谷口まで歩いて終了。
予定より20分早い下山となり、ちゃんと一本目のバスにも間に合いました。

初めての武奈ヶ岳で、最初はかなり身構えてましたが、
登ってみるとそれ程危険箇所も無く、順調な山行でした。
それでも道迷いには注意しないといけないし、冬はかなり雪が深いようです。
途中で何箇所も、ここで亡くなった人を偲ぶ石碑を見掛けました。

この先はもう雪に覆われてしまうでしょう。

充分な装備・下調べをして、また春になったら登りに行こうと思います。