FZ1・HID取り付け。

 
さて、いよいよFZ1にHIDを装着して行きます。
相変わらずの、長文ですよ。
 
まずは作業前に、じっくり説明書を読みます。
そして、箱から中身を出して、配線の長さを調べます。
 

 
それを書き出し、何処に何を配置するかをイメージ。
取り付けの条件として、バラストが雨に直接当たらない位置に付ける事。
更に、一見してHIDが付いてるように見えないよう、出来るだけユニットを隠す事。
また、配線図の通り、1セットに付き2箇所のボディアースが必要になってます。
車だと普通にボディアース出来ますが、FZ1はアルミフレームのバイク。
アッパーカウルステーなどにボディアースすると、
アース不良を起こしやすいのです。
対策として、一旦4箇所のボディアース線をミラーの取り付け部分に留めて、
そこから別の2sqの銅線をバッテリーのマイナスまで引き、
ボディアース不良を防ぐつもりです。
 
イメージが掴めたら、片側の配線に黄色いテープを巻いて行きます。
これは作業途中に、どちらの配線かすぐに分かるようにする為。
終わったら、いよいよ実際の作業に。
 
前日の土日の連休を利用しての取り付け作業。
AM8:00作業開始。
まずはタンクを外し、アッパーカウルも外してしまいます。
そして、一旦HIDの全配線を繋げ、エンジンを始動して点灯確認。
 
あれ?エンジンが掛からないぞ?
 
なるほど、タンクを外すと、一瞬もエンジンは回らないみたい。
仕方ないので、再びタンクを付けて、エンジン始動。
 

 
OK。HIDはちゃんと点灯しました。
説明書には10秒以上の試しの点灯は、しないようにと書かれてるので、
すぐにエンジンOFF。
ってか、FZ1のカウル周り、カオス過ぎ。
 
再びタンクを外し、いよいよ取り付け作業へ。
最初のイメージでは、バッテリーからハイロー切り替えユニットまでの配線が、
フロントカウルまで微妙に届きそうに無かったので、
ハイローユニットを一旦エアクリーナーBOXの前に固定して、
そこからフロントカウルまで配線を伸ばそうかと考えていました。
しかし、実際にタンクを外すと、ECUの上あたりには、
そのスペースはありません。
仕方なく、駄目元でハイローユニットをフロントカウルまで引っ張ってみます。
何とかギリギリ届きそう。
これでハイローユニットはOK。
 
次に、問題のバラスト
こいつが問題。
前回記事にしたように、このHIDは車用ですので、防水性が心配です。
他のパーツは防水加工されてるようですが、バラストはちょっと・・・。
これを解決する為に、こんな位置に配置します。
 

 
はい。メーターの下、ライトの上のスペースです。
ってか、配線がメデューサ状態。
 
人によっては、ここにETCのアンテナを付けてる人もいますが、
私はここにHIDのバラストを、組み込んでやろうと言うのです。
噂ではFZ1純正オプションのバラストは、ここに組むとか?
 
ですが、これが超難問でした。
見た目より場所は狭いし、バラストは小さくても意外と嵩張る。
おまけにフラットな面なんて無いので、試行錯誤です。
最終的には、ステーで両方のバラストを繋ぎ、
それをアッパーカウルステーに固定し、
更にライトの上に硬質スポンジでフラット面を作り、
そこに強力両面テープでバラストを固定しました。
 
こんな事したもんだから、最後にアッパーカウルを組む時に、
ライト上のボルトを締めるのに苦労しました。
 

  
カウルを付けると、こんな感じに見えます。
キカイダーの頭みたいですね。
 
次に、残ったイグナイターの固定。
これは付属のステーに両面テープで固定して、
ライトとカウルとのネジに共絞めしておきました。
最後に、散らばった配線類をタイラップでまとめて、カウル周りは完成。
 

  
インナーカウルを付けると、見た目上は分かりませんが、
外すとこんなになってます。
 

 
イグナイターとハイローユニットは、こんな感じに。
 


  
右のミラーステーから、-バッテリーへ銅線を引き、マイナスアースにしました。
バイク本体への配線は、ジャバラで1つに纏め、
メインハーネスと共に、フレームに沿って配置。
 

 
+バッテリーへの配線の途中にヒューズがあるのですが、
防水対策の為、100均でケースを買ってそこに入れて、
EXUPモーターのあった場所に固定しておきました。
 
しかし、カウル内でこれだけ配線をゴチャゴチャに纏めてるんだったら、
無理してバラストをメーター下に取り付けずに、
適当に防水加工して、カウルに両面テープで固定すれば良かったかも。
余計な事をしたせいで、二度と外せないかもしれないし・・・・。
 
ま、良いか~!
 
ここまでの作業で、辺りはもう真っ暗に。
作業時間、実に10時間!
最後には頭にLEDライトを付けての作業でした。
点灯確認だけしたら、この日の作業は終了。
 
翌日、最後の詰めをしたい所でしたが、
前日無理し過ぎたせいで、体調不良でダウン。
PM3:00頃、ようやく復活して、作業開始。
前日に点灯確認はしたのですが、HIDバーナーの空焼きをしてませんでした。
 
バーナーの空焼きとは、
新品のバーナーには油分が付いている事があり、
それをそのままで取り付けすると、初回の点灯時に煙が出る事があり、
それが原因でライトの内部が曇る事があるらしい。
それを防止する為、バーナーを取り付けないで、暫く点灯させて、
油分を飛ばしてしまおうと言う作業です。
 
インナーパネルを外し、バーナーを引き抜き、
ハンドルに針金を巻いてバーナーを引き寄せ、
 

 
何処にも接触しないようにして、HID点灯。
 

  
このまま5分ほど点灯させましたが、煙は出ませんでした。
PIAAのバーナーは出荷時に空焼きしてある、と噂で聞きましたが、
どうやらそのようです。
元に戻して、取り付け作業終了。
 
バイク屋に用事もあったので、試走に出発。
行く途中はまだ明るかったので分かりませんでしたが、
帰りは暗かったので、はっきりHIDを体感することが出来ました。
 
いや~、明るいですね~。
 
前の車に反射した、私のバイクのヘッドライトが眩しいくらいです。
今までの社外品ハロゲンバルブよりも、少し黄色っぽいかな?
 
ついでに、動画も撮ってみました。
 
 
 
真っ暗な工場地帯での撮影でしたが、明るさは伝わると思います。
点灯直後は、HID特有の青白い感じですが、
すぐに白~黄色っぽくなり、非常に見やすいです。
いわゆるカスタムのHIDっぽさは薄いのですが、
今回は完全に実用性重視なので、これで良いんです。
中華製の物だと、光るだけで光軸が出てなく、
結果明るくない物もあるようですが、これはさすがのPIAA。
きっちり光軸も出て、焦点も完璧です。
中華製とは違い、ちゃんと紫外線対策もしてるでしょう。
メーターのすぐ下に設置したバラストの影響で、
メーターやナビに悪影響が出るかと心配でしたが、
今の所大丈夫そうです。
 
まだ長時間の夜間走行をしてないのですが、
明るさには満足しています。
 
これでトラブルが無ければ、完璧なのですが・・・。
 
面倒なので、もう外したくないっす・・・・。
 
 
もしこれを参考にして、車用のHIDを流用しようと考えてる方がいましたら、
メーカー保証や防水性や配線の長さなど、支障もあります。
あくまで、自己責任でお願いします。