ポジション変更・セカンドステージ、その2。

さて、昨日の続きでハンドル交換の話を。

使用するハンドルを、ハリケーン フラットコンチⅠ型に取りあえず決めて、

今度はポストの選択を。


昨日も書きましたが、このハンドル+Kファクポストでは、×なんです。

今までより絞りがある為、バーエンドがタンクに当たってしまう。

垂れをまったく付けなければ当たりませんが、それではコンセプトから外れてしまう。

ここはやはり、オフセットされたポストで、ハンドル全体を前に持っていくしかないでしょう。


では、何を使うか?

以前いろいろ調べましたが、これって言うものを見つけられませんでした。

その後、CooさんやzenさんがPOSHのマッスルローブラケットの逆付けをされまして、

直に見てみると、案外これもありかな?と思っていました。

でも、一応もっと調べていると・・・・、


発見しました!

画期的なアイテムを!

それは、こちら。




DAYTONA マルチフィットハンドルクランプ。

これは今までに無い、画期的なアイテムです。




見ての通り、クランプの中の丸い部分が、円状に回転します。

これを外側の本体で、挟み込んで固定するのです。

つまり、これ一つでいろんなポジションが作れるのです。

無段階に動きますが、大まかに前・後ろ・上・下・斜め、と動かすと8通りになります。

しかも、取り付けボルトがセンターからずれています。

と言う事は、逆付けすれば8+8=16通りのポジションになります。

これに数種類のハンドルを持っていれば、ポジションは無限大と言って良いでしょう。

どうです?なかなか画期的でしょう?

でも、これ既にカタログ落ちしているっぽくて、不良在庫になってました。

でも、おかげで半額で購入出来ました。

以前、ヒントはPとかDとか言ったのは、形が似ているからですよ~。


さて、このハンドルとPちゃんを早速付けましょう。

インナーカウル・ブレーキ・クラッチ・ハンドル・ポストとばらして、

HSWで高さ調節して、トップブリッジにPちゃんを付けます。

事前に買っておいたM10・60mmのボルトで、

裏から留めて・・・、留め・・・・、と・・・・・???

・・・ボルトが入りません。

嫌な予感がして、付属のボルトと比べてみると、ピッチが違う・・・。

これ、振動による緩み防止の為、P1.5じゃなくP1.25の細目になってました。

急いでホームセンターに行くものの、M10の細目ボルトなんて何処にも売ってません。

仕方なく作業を中止して、近所にある取引先のねじ卸会社に注文しました。


ボルトも無事来たので、翌週作業再開。

でも、これがもう大変!大変!!

ポストの中が動くって言ったって、クリアランスはほとんど無く堅い堅い!

そりゃ、緩々だったらハンドル固定出来ませんから。

さらに、動くって事は、左右バラバラに動いてしまう。

トップブリッジに付ける前に、左右ピッタリにしてハンドルに固定してから、ポストを固定します。

で、これが思ったポジションじゃなかったら、全部ばらして一からやり直しです。

結局、何度も付けてはばらしをして、完成までに4時間掛かりました。

途中、ワッシャーエアークリーナー下に転がって行って行方不明になったのは、ここだけの秘密。


では、完成したハンドル周りをどうぞ!




これじゃ解り難い?




見た感じは、こう。

前よりハンドルが前に来てます。




前から見ると、こんな感じ。

ハンドルが随分垂れてるでしょう?

ポジションを選べるポストですが、私の選択はここ。




前斜め下。

もう、ハンドルをスクリーン・インナーカウルにぶつけるつもりで、思いっきり前へ。

さらにハンドルを下げる為、斜め下へ。

ハンドル自体が前に行ったので、垂れも付けられます。

でも、これが限界です。




ハンドルを切ると、タンクとのクリアランスは数mm。

ハンドル自体が前に行ったので、小指の先を挟む程度ですが。




ブレーキレバーも、スクリーンにあと数mmに迫っています。




ブレーキホースも、そのままだとメーターに当たりまくります。

さらに、ちょっと長さも足りません。

これは取り回しの変更・固定と、バンジョーの向きを変えて解決させました。


では、実走インプレです。

まず、走り出した瞬間、今までとまったく違うポジションに笑ってしまいました。

SSのようなコンパクトなポジションではなく、

刀のような、そこそこの高さで遠く垂れのあるポジションです。

お山に行ってみると、超感動!

今までの希薄なフロントの接地感・窮屈な腕が嘘のよう。

今までリーンの瞬間、上半身・下半身がバラバラだったのが、一体感が出ました。

セルフステアを妨げないよう、前傾を強めると更に良い感じ。

このポジションで先日のツインサーキットを走ってきましたが、

ポジションはバッチリ!

ひとまず、これで満足です。


このポジションは、はっきり言って多くのFZ1オーナーには不評だと思います。

ハンドルが遠くて前傾がキツイですから。

でも、これが私の欲しかったポジションです。

バーハンドルで出来る、限界ギリギリのポジションだと思います。

これ以上ハンドルを前にやったら、鍵が挿せなくなりますから。


まさに、遠く・低く・絞って・垂れる。


PS.このポジションの弊害として、ラジアルマスターの取り付けが困難になりました。

思い切りスクリーン・カウルに当たるんですよね。

さて、どうしたものか・・・?