南アルプス縦走・その3。

8月13日。南アルプス縦走の3日目。
泊まった小屋は底板が結構動くので、誰かがトイレに行く度に酷く揺れ、
結局あんまり寝付けなかった。

AM4:00前に小屋のおっちゃんがお湯を持って参上。
LEDランタンに明りを灯してくれますが、暗いのでヘッドライトを点けてパッキング。
ささっと朝食を済ませ、出発。

この日は間ノ岳を登り返し、北岳とは別の三峰岳への尾根へ進み、
そこから仙丈ケ岳へ向う仙塩尾根へ進み、途中の両俣小屋へ降り、
小屋から林道をひたすら歩き、バスに乗って北沢峠へ向かうと言う、
今回一番長いルートです。



まだ夜が明け切らない甲府市街と富士山。



間ノ岳を登り返している間に夜明け。



泊まった農鳥小屋も遠くなって行きます。



前日は雨とガスでよく見えなかった岩場もしっかり見えています。



再び間ノ岳山頂到着。
山頂付近はガスが掛かっていて、残念ながら展望は無し。
ここから三峰岳方面に進みます。



真っ白ですなぁ。



そして雷鳥再び。
今回は4羽現れました。



歩いて行くと、段々ガスが薄くなって来ました。



三峰岳到着。
標高2999m。惜しい。



仙塩尾根を仙丈ケ岳方面に北上して行くと、
ようやくガスが晴れて北岳を拝めました。



せっかくなので、コーヒーを淹れて休憩。



そしてここでようやくガスが晴れ、翌日登る甲斐駒ケ岳が見えました。



更に最終日に登る仙丈ケ岳も。



更に歩くと、登山道は樹林帯に入ります。

実は仙塩尾根のほとんどは樹林帯の道で、ほぼ展望が効きません。
しかも途中で尾根から降りる両俣小屋以外には避難小屋すらなく、
丸一日歩いても仙丈ケ岳へは届きません。
仙丈ケ岳へ行くには、両俣小屋で一泊する必要があります。
ただ、農鳥小屋を出発して両俣小屋泊では短過ぎ、
更に翌日の両俣小屋から仙丈ケ岳経由の北沢峠は、10時間近く掛かります。
その為、私は途中で展望の効かない仙塩尾根を降りて両俣小屋へ行き、
そこから車も通れる平坦な林道を歩き、最後はバスに乗ると言う、
ショートカットルートを選択しました。
そして北沢峠の長衛小屋でテントを張り、
身軽な装備で、甲斐駒ケ岳仙丈ケ岳をそれぞれ一日使って登る作戦です。



ですが、この仙塩尾根、歩いても歩いても分岐まで着かない・・・。
休憩したのもありますが、結局コースタイムの+1時間も掛かりました。



両俣小屋到着。だが時間が無い。
ここからバス停のある野呂川出合いまでは2時間掛かる。
バスの時間まで、あと2時間15分。
急いでポカリスウェットだけ購入して出発。



急いでいるのに、途中で豪雨。
カッパを着込んで先を急ぎます。



そして、2時間きっかりで野呂川出合いのバス停に到着。
15分後のバスを逃したら、2時間半待つか1時間半歩く事になる所でした。



バスで10分走り、北沢峠に到着。



ここから少し下った所に、この日のキャンプ地の長衛小屋があります。
テント場の受付をして、テントを張りに行きます。



かなり賑わっています。
長衛小屋テント場は、完全フラットな小さい砂利のテント場で、
山のテント場と言うよりキャンプ場に近い感覚です。
麓から林道バスで上がってくる北沢峠のすぐ近くなので、
重いツーリングテントでも余裕です。



とにかく疲れた。距離的にも時間的にも。
遅めの昼食とビール。



あとはのんびり過ごし、夕食を食べて就寝。

続く。