2014初めてのアルプス登山・その1。

盆休みは初めて北アルプス登山に行って来ました。

そもそも私が山登りを始めた理由は、身体を動かす事が好きなのと、
比良の武奈ヶ岳や四国の剣山のような、
山頂から稜線にかけて開けている場所を、見たい行って見たいと思ったから。
ですが、そこには北アルプスへの憧れはまったくありませんでした。
むしろ漫画「岳」を読んでいるせいか、アルプスは恐怖の方が強かったのです。

本来盆休みは東北ツーリングをしたいと思っていましたが、
有給が取れなかった為、日にちが足らずに諦めました。
その代わりに北アルプス登山が浮かんだのです。
ただ、それも最初は平湯でキャンプするついでに、
バスで乗鞍岳に登るか、ロープウェイで西穂高近くまで行く程度のつもりでした。

ですがそれだと勿体無いので、色々考えて燕岳(つばくろだけ)にしました。
それでも最初は日帰りか1泊のつもりでしたが、
どうせなら表銀座と言われる絶景の縦走ルートを歩いてみたいと思い、
結局山小屋2泊となった次第です。


前置きが長くなりました。


2014年8月13日。
AM2:00起床。
既にFZ1に荷物は積んでいたので、着替えてすぐ出発。



登山は13日~15日の予定で、15日~17日は平湯でキャンプです。
いつものキャンプ道具+山登り道具を積む為、とんでもない荷物になりました。
異常に重心が高く、ちょっと怖かったです。

名神~中央道~長野道と進み、安曇野ICで高速を降ります。
近くのコンビニで水と食料を買い込み、山道へ入って行きます。
燕岳への登山口は、中房温泉と言う所にあり、
そこに登山者用の無料駐車場もあります。
通常夜明け前に満車になるのですが、
奇跡的に一箇所空いていて停められました。
ここでバイク乗りから山登り装備に換装し直して出発。



ここで標高1462mあり、よく登っている比良の最高峰武奈ヶ岳より高いです。
AM9:00登山スタート。
ここから高低差1300mの登りが始まります。
一説には、北アルプス三大急登と呼ばれているそう。
疲れないようにゆっくり歩くつもりでしたが、
荷物がかなり重くて、そもそもゆっくりしか歩けません。



道自体は結構登りますが、六甲辺りと大差ない感じです。



ベンチが定期的にありますが、何処も一杯です。
何度か休憩をしながら登り、合戦小屋に到着。



大盛況の合戦小屋。
ここで持参した弁当を食べ、合戦小屋名物のスイカも頂きます。



写真では分かり難いのですが、でっかいです!
1人分を食べやすく半分に切ってもらいました。

お腹を満たせたら出発。
ここから段々風景が変わって行きます。
そして、ついに見えました!



表銀座の向こうに、槍ヶ岳
当然初めて生で見るので、大興奮です。
ここからは所々で見えていたので、登りの疲れも吹き飛びました。



見えているのは東餓鬼岳でしょうか?



暫く登ると、この日の宿が見えて来ました。



PM1:00山小屋到着。



随分あっさり着いたので、拍子抜けです。
北アルプス三大急登は何処にあった?
そして右手を見ると・・・、



燕岳。
素晴らしい、とても綺麗な山です。
何でもその姿から北アルプスの女王と言われているそうです。
まだ山小屋に入るには早いので、まずは燕岳を登頂します。



まずはイルカ岩と槍ヶ岳
その姿が似ている事から、そう呼ばれています。



メガネ岩と槍ヶ岳



そして標高2763mの燕岳に無事登頂。



燕岳山頂から見える槍ヶ岳と記念撮影。



堪能したので、山小屋に戻ります。



この日お世話になるのは、燕山荘(えんざんそう)と言う山小屋。
何でも各方面で一番泊まってみたい山小屋の1位を独占してるとか。
確かに、想像していた物とは全然違いました。





まず入ってすぐに受付と売店があります。
燕山荘オリジナルグッズから食料飲み物まで色々手に入ります。
その横には大きな食堂とレストランがあります。

山荘の中を進むと、たくさんの寝室がありました。





それもその筈、燕山荘の収容人数は650人!
私のこの日の場所は、別館の一番奥の二階。



5畳のスペースです。
山小屋なので当然相部屋なのですが、この日は何とここに9人!
つまり畳半分が1人のスペースです。
狭っ・・・・・。

その後は夕食まで時間がかなりあったので、表でずっと風景を眺めていました。





夕食の時間となったので、食堂に行きます。



するとそこは大行列!
でもこれはほんの1/4の人数。
人が多過ぎて一度に食事出来ないので、4組に分けられるんです。



夕食のメニューは、私が普段食べている物よりも豪華です。
さすが一番人気の燕山荘。
荷物をヘリで輸送しているので、こんな豪華な食事が出来るんでしょうね。



夕食後はオーナーのホルンの演奏を楽しみ、この日は就寝となりました。

あまりに狭い寝床なので、お互いに足と頭を互い違いにして寝ます。



次回に続く。