映画鑑賞。

3連休だと言うのに、生憎の天候です。
春先の予定では、今日富士山に登るつもりでしたが、今回も断念。
今日明日とキャンプの予定でしたが、それも天候不順でキャンセル。
仕方ないので、今日は映画デーとしました。

朝一で天王寺の病院で薬を貰い、梅田に移動。
金券ショップを巡って、映画の前売り券をGET。



今回観るのは「春を背負って」と「思い出のマーニー」。
「春を背負って」は「劒岳 点の記」の木村大作監督の作品。
思い出のマーニー」は言わずと知れたスタジオジブリ最新作。
借りぐらしのアリエッティ」の米林宏昌監督の作品です。





以降は、多聞にネタバレが含まれますので、

これから観に行くつもりの人は、ご注意を!




まずは「春を背負って」。
これは既に公開から時間が経っているせいもあり、
ほとんどの映画館で一日の上映は一回のみ。
時間を調べて、なんばのTOHOで観ました。
前回の「劒岳 点の記」では、日本地図完成の為に、
戦前の剣岳初登頂に挑む陸軍測量部を描いた作品でした。
時代が違うせいもあり、面白い作品でしたが、現在登山とは少し違います。
その点、今回の「春を背負って」は現在が舞台の作品。
立山の山小屋を、亡くなった父の後を主人公が継ぐ話。
冒頭の主人公がトレーダーを辞める件以外は、ほとんど山が舞台の作品です。
いわゆる映画的な激しいストーリー展開はありませんが、
山々を観てるだけで満足出来る作品です。
観客の年齢層もかなり高く、おそらくほとんど山登りをしてる人たちでしょう。
立山の秋の紅葉が映った際には、どよめきが起きましたから。
非常に山に行きたくなる作品でした。


続いて観たのは「思い出のマーニー」。
こっちは上映時間の関係で、再び梅田に移動して鑑賞。
前回「借りぐらし~」を監督した米林氏ですが、
この人の作品はジブリ作品の中でも少女の表情が豊かです。
その反面、2作品共に非常に狭い舞台でのストーリーでした。
完璧にネタバレなので、これから観たい人は読まない方がいいのですが、
このお話は杏奈とマーニーと言う少女二人の作品。
結局、不思議な少女マーニーは、杏奈のおばあさんだったと言うオチですが、
何箇所か説明不足の箇所がありました。
なぜ杏奈が時折マーニーの前から消えてしまうの?
杏奈がマーニーを忘れそうになった理由は?
マーニーが日記を破いてしまっていた理由は?
そもそもマーニーが子供の姿で杏奈の前に現れた理由は?
などなど、少し不可解な点も多かったです。
従来のジブリの絵を受け継ぎながらも、独自の絵柄になっていたと思います。
個人的には名作劇場の頃の日本アニメーションっぽいかなと。
ただ、眼の下外側の線を描くのは、
少しキツイ表情になるので好みではありません。
ただ、これは杏奈にのみの表現なので、意図しての事でしょうけどね。

アリエッティは従来のジブリ路線を引き継いだ作品。
今回のマーニーは、米林監督が独自の路線を見出し始めてる作品と言えます。

さて、この先のジブリはどうなって行くのでしょうか?