タイヤについて。

今回はタイヤについてのお話。
と言っても、私がウンチクを語れる筈も無く、
ただ疑問に思った事を、乱暴に書いて行くだけです。

バイク用タイヤと言えば、私はもっぱらミシュラン派。
これは昔のレースでは、タイヤと言えばミシュラン、と言う憧れと、
今使っているパイロットパワー2CTの印象が良かったから。

昨年までミシュランは、
パワーワン・パワーピュア・パワー2CT・ロード3と言うラインナップでしたが、
今年から、
パワーカップ(PC)・パワースーパースポーツPSS)・パワー3(P3)・ロード3(R3)
と言うラインナップになりました。
PCの使用用途が、サーキット95%
PSSが、サーキット50%・ロード50%
P3が、サーキット15%・ロード85%
R3が、ロード100%
となっています。

よくP3はピュアの後継と言われてますが、実際はPP2CTの後継です。
しかも、PP2CTよりもむしろ、ロードに近い特性を持っています。


この表で、以前のタイヤのコンパウンドの違いが分かるでしょう。



見ての通り、以前の2CTは綺麗に真ん中と、
サイドのコンパウンドが別れていましたが、
新しいP3は真ん中の硬いコンパウンドが、サイドの下にまで伸びています。
一見、これだとタイヤが減った時に硬いコンパウンドが出て、
グリップが落ちると心配してしまいますが、
実の所、それが出てくるまでタイヤは消耗させられず、交換時期になります。
これは硬いコンパウンドのタイヤをサイドの中心部分に持って来る事で、
サイドウォールの剛性を高める狙いがあるとか。
その分、タイヤは潰れ難くなり、イコール、ツーリングよりのタイヤになる訳です。
P3はPP2CTよりもライフが伸びているとの事なので、
PP2CT信者の私としては、気になるタイヤの一つです。

ちなみに、新しいタイヤが発売されても、古いラインナップは外さず、
PP2CTもPPもPR2もPRも、まだちゃんと発売しています。


さて、新しいミシュランのカタログを見ていて、疑問に思った点が一つ。



これはPCのコンパウンド適合チャートなのですが、
下の部分に、タイヤの空気圧の表示があります。
スタンダードで、F2.1 R1.6  気温15℃以下で、F2.1 R1.7
とあります。



PSSだと、一般公道はメーカー指定値、サーキットはF2.1 R1.7



P3だと、一般公道はメーカー指定値、サーキットはF2.1 R1.9
となっています。

今までミシュランのカタログには、タイヤの空気圧の指定はありませんでした。
他のメーカーでも見た事無い気がします。
これはこれで、そんなんだと参考になるのですが、
その数値に疑問を感じました。

FZ1を始め、多くのリッターバイクの空気圧は、F2.5 R2.9 だと思います。
これは大柄な外人がタンデムをしても大丈夫な空気圧、と言われています。
その為、小柄な日本人がスポーツ走行をする時は、
ある程度空気圧を低くすると良い、と言われています。
私も少し前までは、F2.3 R2.5 くらいまで落として走っていたのですが、
最近は大荷物の時もあるし、空気圧を落とす事に疑問を感じ出した為、
メーカー指定値のF2.5 R2.9 を守っています。
サーキットの時のみ、F2.1~2.2 R2.3~2.4 くらいまで落としています。

で、上の表を見て、驚きました。
ある程度サーキットでは落とすのは理解出来ます。
ですが、問題はその数値。
PC→PSS→P3とツーリングよりのタイヤになる為、
サーキットでの空気圧も高くなるのは分かるのですが、
どれもリヤの空気圧が以上に低い。

メーカー指定値から、前後とも同じ%だけ抜くのなら分かるのですが、
2.5→2.1 と 2.9→1.9 では、大幅に違います。
すべてのラインナップでこのくらいの違いがある事を考えると、
ミシュランタイヤの特性が、すべてこうなっていて、
メーカーもそのように作っているのでしょう。
おそらく、今年から急にこのような空気圧にする事を前提に、
タイヤを作るようになった訳ではないはずなので、
今私が使っているPP2CTも、ある程度そのような味付けになっているはずです。
この事を先日、メーカーの営業マンに問い合わせた所、
分からないとの回答が出ました。

ん?分からないって、どう言う事よ?
あなたこのタイヤを作ったメーカーの人でしょう?
大丈夫かよ、ミシュランの営業マン。

この事は、所詮素人の私が考えても、到底答えが出るはずも無いので、
どなたか詳しい方がいたら、解説をお願いしたいです。

とりあえず、今度サスセッティングをする時は、
一度リヤの空気圧を低めで試してみたいです。