NEWレーシングスーツ・サイズ補正編。

 
先日UPしたまま、続きが放置状態になってたレーシングスーツの記事。
その続きを書きたいと思います。
 
前の記事はこちらから。
 
 
 
さて、レーシングスーツは色々考えて、RSタイチのGP-WRX R301に決定。
着てみると少し腰周りが大きいので、タイチにサイズ補正してもらいに行きました。
バッグに入らないので、寒空の下、レーシングスーツを着て向かいます。
ショップに着き、すぐに受付けして、担当の人に来てもらいました。
まずは見てもらう前に、胸パッドを借りて、入れておきます。
 
 
店員「まず、何処の補正をお考えですか?」
私 「腰周りです。少しウエストが大きく、ダボ着くんですよ。
   で、この大きい部分を、こう引っ張って来て・・・、」
 

 

私 「・・・こんな感じに、ダーッと縫ったり出来ませんかね?」
店員「ニッコリ。無理です。」
私 「・・・あ~、やっぱり?」
店員「サイズ補正の場所・方法は、当社契約の業者が考えます。
   3次元で考えなければならないので、引っ張って来て縫うのは無理ですね。
   ウエスト周りですと、見た感じ、かなり大き目ですね。
   ウエストだけを単体で直されるのでしたら、6,930円で出来ます。
   ただ、見た所、もう少し上のバスト辺りから直された方が、
   綺麗に直りそうです。」
私 「胸から直すと、いくらになりますか?」
店員「当社のスーツの補正は、モデル・部位に寄って値段が決まっています。
   GP-WRXシリーズですと、このようになっています。」
 

 
 
店員「バスト~ウエストですと、10,395円です。」
私 「う~ん、結構値段が上がりますね・・・。
   どうしようかな~。でも、大きいのはウエストだけなんだよな・・・。」
 
と呟いたのを、店員は聞き逃しませんでした。
少し表情を曇らせながら、
 
店員「いえ、見た所、全体にかなり大きいですよ。
   例えば、バスト廻り・太腿、上腕なんてかなりユルユルですよ。」
私 「え~?そんなに?上腕?他所の店で、上腕の大きいのは、肩の動きの為、   仕方ないって言ってましたけど?」
店員「いえいえ。そんな事無いですよ。 
   しっかり体に合ったスーツは、上腕も弛みはありません。」
 
はい。ここでKADOYAのレーシングスーツの考え方が、
真っ向から否定されてしまいましたね。
 
私 「・・・うへ~。そんなに直そうと思ったら、一体いくらになるんですか?」
店員「バスト~ウエストと上腕・太腿となると、全身補正になります。
   その場合、直す寸法によりますが、
   6cm以内であれば33,810円になります。」
私 「ええ~!!高っ!!
   あ、でも他所で補正の値段を聞いたら、
   ウエストだけで3万円って言ってました。」
店員「ウエストだけで3万円ですか!?ぼったくりですね~。」
 
はい。某A/B社は、バッサリ切られました。
 
店員「タイチでは、サイズ補正もアフターサービスとして考えていますので、
   当社の製品は格安で行なっています。」
私 「確かに、A/B社に比べると、全身で3万ちょっとは格安かも・・・。
   う~ん、でもなぁ~。せっかく格安で買ったのに、
   そんなにお金を掛けるのもなぁ・・・。
   ちなみに、サイズ補正してもらったら、どんな感じに仕上がります?」
 
そう聞くと、店員はサイズ補正の疑似体験をさせてくれました。
レザーの弛みを丁寧に寄せて、手で押さえて、
サイズ補正した場合のフィット感を体験します。
 
店員「こんな感じになりますね。」
私 「おお~!これはまた、体にピッタリで、気持ち良い~。
   でもなぁ~。どうしようかな~?最初の予定通り、
   ウエストだけピンポイントで直してもらおうかな・・・?」
 
と言いながらも、落ちて来るチェストパッドを直しています。
 
店員「チェストパッドが落ちてくると言う事は、バストが大きい証拠です。
   後はお客様の予算にもよると思いますが、
   一箇所直したら、きっと後から他の場所が気になってきますよ。
   他のショップも回られて、たくさんのスーツを着られて来たようですので、
   このスーツをどうしないといけないかは、
   分かってらっしゃるんじゃないですか?」
私 「・・・う!・・・ごもっとも。」
 
はい。
長い時間を掛けて、たくさん着て来たおかげで、
自分のスーツの駄目な部分はよく感じています。
それをちょっと見ないふりしてました。
さて。どうするか。
正直、かなりの長い時間考えてました。
せっかく安く手に入れたのに、気になる所を直すと、かなりの金額になる。
それなら、まだ新品の内に売り払って、別のを買い直そうか。
いやいや。そもそも他に安くて合うやつが無かったから、これを買ったんだった。
 
暫く、あ~でもない、こ~でもないと考えて、出した結論は・・・・・、
 
 
 
私「・・・・・・ぜ・ぜ・ぜ・全身補正でお願いします・・・・。」
 
 
 
バカだ!!バカだろ、俺!!!
 
せっかく安く手に入れても、
3万円以上も補正で掛けてたら、意味無いじゃん!
 
ですが、どう考えても、これしか選択の余地はありませんでした。
きっと、ウエストだけを直したら、後から後悔しそうですから。
 
店員「ニッコリ。分かりました。
   では、詳細な採寸をして行きます。」
 
再び、丁寧にレザーの弛みを取り、メジャーで補正する寸法を測って行きます。
 

 
全身を測り、上記のような採寸シートを作成します。
 
アームホール(肩口)-マイナス4cm
上腕廻り-マイナス4cm
肘廻り-マイナス2cm
下腕廻り-マイナス2cm
手首廻り-マイナス1.5cm
バスト-マイナス3cm×2(両側で6cm)
エスト-マイナス3cm×2(両側で6cm)
ヒップ-マイナス2cm×2(両側で4cm)
太股付根-マイナス3cm
太股10cm下-マイナス3cm
膝廻り-マイナス3cm
ふくらはぎ廻り-マイナス2cm
足首廻り-マイナス3cm  
 
と言う数値が出ました。正に全身補正です。
すべてこの通りに補正が出来るという訳ではありませんが、
この数値を元に、業者で可能な限り補正してくれます。
また、ウエストはメーカーの指定で6cmまでしか詰められないのですが、
全身と言う事で、同じ値段で8cmの補正も検討してもらいます。
納期はおよそ3週間の予定。
補正代金33,810円を支払い、寒空の下、放心状態で帰路に着きました。
帰り道でも、頭の中がグルングルンです。
 
結局、その日の晩は、出した結論が正しかったのか考えてて、
中々寝付けませんでした。
 
 
次回「感涙の!?サイズ補正仕上り編」に続く。