FZ1・事故の経緯、その2。

バイク屋に修理見積りを出してもらった数日後、仕事中に携帯にTELが入りました。
 
TELの相手は、事故の相手の保険会社。
 
某米国家庭的保険会社です。
 
こっちはすぐ済むと思ってるので、まずは私が対応します。
 
挨拶もそこそこに、事故の過失割合の話になりました。
 
 
相手の保険会社「そちらはどの位でお考えですか?」
 
私「もちろん、0対10でしょう。」
 
保「そうですか。こちらの依頼者との話し合いですと、3対7が妥当と考えています。」
 
私「は?3対7??どっからそんな数字が出て来るねん。」
 
保「事故の状況から判断しますと、この事故の原因はこちらの依頼者の車線変更時の確認ミスですが、
 
  そちらの前方不注意も大きな原因だと考えられます。」
 
私「前方不注意~!?こっちは後ろから当てられてんねんぞ!
 
  大体、そっちはウインカー出してないやろ!」
 
保「いえ。こちらの依頼者は、一瞬出したと言っています。
 
  ですから進路変更のウインカーを見落とした、そちらにも責任があります。」
 
 
もうあきれるやらぶっち切れるやら・・・。
 
よくもまあそんな主張が出て来るもんです。
 
私はこれを聞いて、ピーンときました。
 
 
「はは~ん。主婦に入れ知恵しやがった奴がいるな。旦那か他の奴か。はたまた、保険会社か。」
  
 
相手の主張して来た、私の事故の責任は前方不注意。
 
相手はウインカーを、「一瞬」出していた。
 
 
ここで解りやすく、画像で事故の経緯を説明します。
 
ピンクの矢印が、私のバイクの進行方向。
 
イエローの矢印が、私の視線方向。
 
ブルーの矢印が、車の進行方向です。
 
 

 
このように、私は左車線を、法定速度で走行していました。
 
右の車線には、事故の相手の車がノロノロ走っています。
 
矢印の通り、この時点で車がウインカーを出していないのは、確認済みです。
 
 

 
すぐ斜め後ろまで来ました。
 
この時点では、まだ車は左に寄って来ていません。
 
もちろん、ウインカーを出していないのも、確認済みです。
 
 

 
真横に来ました。
 
ここまで来て車が急に横に迫って来ました。
 
私は気配を感じたので真横を向いて、車の接近に気が付きました。
 
 

 
 
咄嗟に回避行動を取ります。
 
左車線のギリギリ左まで寄ります。この先は高架になってるので、これ以上寄れません。
 
寄りながらも、車の左前のウインカーを確認しました。
 
ウインカーは出ていません。
 
車は更に寄って来ます。
 
 

 
次の瞬間、寄って来た車は私に気が付く事も無く、そのまま接触しました。
 
私は何とか転倒しないように、必至にリカバリーに勤めました。
 
 
ご覧の通り、相手の主張には矛盾点があります。
 
まず、私の前方不注意と言いますが、車が前にいる時点では、車は寄って来ていません。
 
車が寄って来たのは、真横に来た時。
 
真横を前方と言うのでしょうか?
 
ましてや、私は横から迫ってきた車にいち早く気が付き、回避行動を取っています。
 
その結果、私は後方から接触されたのです。
 
おまけに、その都度ウインカーを確認しているので、
 
ウインカーは出していたなどと言う主張は、真っ向から否定出来ます。
 
 
この事を相手の保険会社に説明すると、
 
 
保「そんな話は、依頼者より聞いていません。とにかく、そちらの保険会社と話をさせて下さい。」
 
 
との事。
 
はい?聞いてないって?
 
じゃあ何を聞いてたん??
 
どうせ自分に都合のいい、ありもしない事実とやらを鵜呑みにしてたんでしょう。
 
 
これはちょっと揉めるなと思ったので、一旦私の保険会社に連絡し、
 
保険会社同士で話してもらう事に。
 
 
私「0対10を主張して下さい。」
 
こちらの保険会社「それは出来ません。」
 
私「は~?何で~??」
 
 
聞くと、保険会社の過失割合の交渉は、
 
払う金額を交渉するのであって、払ってもらう金額は交渉出来ないと。
 
つまり、相手が100%の過失を認めてない以上は、保険会社は0対10を主張出来ないそう。
 
 
私「何それ?じゃあ保険会社の交渉なんて、まったく役に立たねぇじゃん。」
 
保「すみません・・・。」
 
私「じゃあ0対10を主張しようと思ったら、全部自分で交渉しろってか?」
 
保「こう言った場合ですと、専門の弁護士に相談して、交渉を依頼すると言う方法もございます。
 
  ride_on_fazerさんの契約内容ですと、その弁護士費用も特約で出る事になっています。」
 
私「弁護士~?・・・・う~ん、じゃあちょっと話だけでもしてみようかな。」
 
 
保険会社から、契約している弁護士事務所に連絡が行き、その日の晩にTELが来ました。
 
弁護士には事故の経緯を詳しく説明し、
 
相手がまったく交渉に応じないようなら、起訴・裁判も辞さないとの方向で話をしました。
 
すぐに弁護士の委任状を送るとの事で、この日の話し合いは終りました。
 
 
 
ですが、翌日私の保険会社から来た返答は、
 
 
弁護士費用が出ない
 
 
と言うものでした。
 
 
 
続く。