違和感

今日、関西のいくつかの夕方のニュースで、川鵜の事が取り上げられていました。

琵琶湖にある竹生島で川鵜が大量繁殖し、漁業被害が出ており、

駆除に乗り出している、という内容でした。

その方法は、猟銃で撃つものから生まれた卵に石鹸水をかけるものまで、様々。


このニュースを聞いたとき、2つの事が頭に浮かびました。

大台ケ原での鹿の駆除と、琵琶湖でのブラックバス害魚問題です。

大台ケ原では、山頂付近がすっかりハゲ山となっています。

これは昔、伊勢湾台風により山頂付近の木が沢山倒れてしまい、木の根元まで日が差すようになった。

これにより、根元に生えていたコケがなくなってしまい、菌類で無い植物が育ちました。

これを食料にしている鹿が増え、山頂付近は食い荒らされた、という事が原因です。

(うろ覚えなので、ちょっと違うかもしれませんが・・・)

もう一つの、琵琶湖バス問題。

これは、琵琶湖でバスが大量に繁殖し、琵琶湖固有の小魚を食い荒らして絶滅させてしまう、

というものです。

もちろん、そんなわけはありません。

琵琶湖の小魚が減ったのは、バスが食っただけではなく、護岸工事により、

葦林がなくなり、産卵場所が無くなったのと、生活排水による水質悪化が原因です。

これを言い出したのは、琵琶湖で漁師をしている人たちでしょうが、

その人たちは、減ってしまったと言っている小魚を、網で根こそぎ捕ってしまうのです。

つまり、自分たちの生活により琵琶湖が被害を被っているにもかかわらず、

すべてをバスのせいにしてしまっているのです。

そして、それを正しく報道しないマスコミや、漁師の票が欲しい政治家により、

日本のバス問題は、捻じ曲げられて認識されているのです。

事実、今バスは激減していますし、琵琶湖の小魚も増えています。


・・・ちょっと、論点がずれたかな?


つまり、3件とも人間の都合により、動物を殺しているのです。

私は、直接被害にあったわけではないから言えるのかもしれませんが、

人間以外の者がやってしまった事は、仕方が無いで済ませられないのでしょうか?

人間と違って、悪意がある訳でもなく、只生きているだけじゃないでしょうか?


このニュースで一番違和感を感じた事は、

この特集の10分後に、

「鵜飼い漁で頑張る女性特集」

を平気で放送していた事です。


何考えとんねん!!